04A:第4回 ワープロ・生成AI(1)
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【目次と関連記事】
◆0.はじめに
◆1.ワープロの基本操作
◆2.文書入力の基礎と設定
◆3.( オプション )より高度な編集・他
◆4.生成AIの基礎知識
◆5.タイピング(4)
◆0.はじめに
◎出席: 今日のrespon:13:30開始,締切は15時
https://gyazo.com/036a63a095ecde8ca9343c642e8db302
1. 「教室番号/参加場所」
2. キーワード:授業の冒頭に口頭で伝える
3. 前回の内容の自己評価
◎今回の注意◎
基本は今までと同様の注意内容です.
●レポート未提出者:
いままでに数名のレポート未提出者がいます.
レポート未提出は通常,大幅減点です.この科目が不合格になる恐れがあります.
自分は出したつもりでも出せていないかも知れません.他人事とは思わず,よく聞いて下さい.
※課題提出したはずなのに未提出と指摘された人は,「送信済みフォルダ」の当該メールをよく確認した上で小堀先生に問い合わせてください.
提出期限を過ぎていても課題メールは受け付けます.
第1回~第3回の課題メールをもう一度見直してください.
●出せていない人は出す
●出した人は出さない
期限超過は減点はします.が「 未提出=0点よりはマシ」です.諦めずにレポートを作成し,必ず提出してください.
●今後の課題提出:
しかし,後期の計算機実習IIではすべて電子メールでの課題提出の予定です.ここで学んだルールを基礎にして臨んでください.本実習で述べたルールは一般にメールを出す際にも有用です.今後も「ちゃんとしたメール」を出すように心がけてください.
☆Tips☆ ショートカットで作業効率アップ!
すでに感じているでしょうが,マウスですべての作業をするのは効率が悪く,たくさん作業すると疲れます.
コピー&ペーストなどの単純操作はマウスではなくキーボードのショートカットを使うと格段に効率アップします.
を参考にして,よく使う機能はキーボードで操作してみてください.
◎必須◎ノートにメモしよう📝★
いまさらながら,学習に際しては,必ずノートを作り,メモをしてください.手書きでもPCでも構いません.「ただ目で追うだけの読書」では学習効率が非常に低く,とにかく手を動かしてメモをすることは脳の活性化にはとても重要です.
各自自分にあった効率の良い学習スタイルを模索してください.これも本実習の狙いのひとつです.
今回の内容にはいくつも📝印がでてきます.これは学習のチェックポイントだと言えるので,しっかりメモを取りましょぅ.
#今回の課題にも各自作成したメモ📝が必要です.
これは実習時間外にやってください.今回学ぶワープロも使ってもらいます.
今回は,その準備その1をお伝えします.
Writerを使ってファイルを作成し,必要なデータをダウンロードします.
★今回の内容★
今回はワープロと生成AIについて学習します. ワープロ( 正式な呼称はワードプロセッサ:Word processor )は知っての通り,文書を作成するソフトウェアです.ほとんどの人は今までに学校や家庭で使ったことがあると思います.
ここでは実際に簡単なレポートを作成することを想定して, どのワープロにも備わっている各種の機能を使って文書を仕上げていくという課題に取り組んでもらいます.
生成AIは大量に学習した内容を対話により引き出していくシステムです.内容を3つに分けて説明・実習をすすめます.今回は「生成AIをめぐる旅」その1です.最近爆発的に利用が広がる生成AIは新しい技術です.なので「できること」「できないこと」「利点」「問題点」は日々更新されています.この点に注意して,基本的な理解を進めてください.
不明な点はまず自分で調べてみて,それでもわからなければ, TAや教員に質問するようにしましょう. ← 生成AIに聞くのもアリですね.
では,今日の学習をはじめます.
◆1.ワープロの基本操作
オフィススイートの中でもワープロ(ワードプロセッサ)は文書作成に欠かせないソフトウェアである. 皆さんも卒業論文や学会発表論文は間違いなくワープロで書くことになる.
※テキストエディタと$ \TeX / \LaTeXという選択肢もある
ここでは,LibreOfficeの文書作成ソフト Writerを用いて演習を行う.
※以降,本実習では "Writer" と言えばこのソフトを指す
まず,ワープロの起動や終了,既存ファイルを開く方法など,基本的な使い方を学んでもらう. 教材として,オンラインテキスト「文書作成ソフトの基礎」を使う. 以下のリンクからPDFファイルを自PCにダウンロードして読むこと.
※注意※
このテキストは,主にLinux OS上でのWriterを使って説明されている.が,バージョン7.6になりメニュー等が変更されている点については,Windows版の画面を参照している.部分的に掲載画像の背景色が異なるのはこのためである.さらに,Windows版とMac版では違う点があるかもしれない( 起動の仕方,ショートカットキー等 ).しかしほとんどの箇所は同じなので,異なる部分については臨機応変に対応し,不明な点は自力で調べること.
以下,テキスト1節~2.5節の範囲で,項目に沿って実際に操作・実行しなさい.
★実習課題★
1. 「2.1 Writerの起動と基本画面・ツールバー」を読み,Writerを起動して,一度ツールバーのすべての表示要素を非表示に設定し, 再度,ツールバーの「標準」ブロックと「書式設定」ブロックのみを表示させなさい.
※サイドバーとステータスバーは表示していてよい
2. 「2.2 ページレイアウト」を読み,ページ余白( マージン )を上下左右すべて「20mm」に設定し,それを「規定値」 として設定する.またトンボを表示するよう設定しなさい.
※「トンボ」がわからなければ調べること
3. 「2.3 文書の保存」を読み,何も入力していない編集中のファイルに, "sample_document.odt"という 名前をつけてPCの適当なディレクトリ下に保存しなさい.
4. ここで,2.4節と2.5節を読み,一度Writerを終了して,再度Writerを起動し,保存した"sample_document.odt" をダブルクリックして,Writerがそれを読み込んで起動することを確認しなさい.
拡張子「.odt」は自動的につく.ファイル名の本体に.odtをつけてしまうと「□□.odt.odt」が出来てしまうので注意
odtファイルをダブルクリックしてWordが起動する場合がある.この場合,「起動するプログラムを変更」する必要がある
← OSによっても異なるので,各自で調べ,.odtファイルではWriterが起動するように設定しておくこと.以下の記事にもまとめてある.
5. WriterファイルをPDFとして保存しなさい.
※今後の課題提出 (実技テストでの提出を含む) はPDFを送信する.必ずできるようになっておくこと.
◆2.文書入力の基礎と設定
◎基礎◎
「文書作成ソフトの基礎」3.1節~3.2節までを読み,以下の指示に従いなさい.
※3.1節はLinuxでの日本語操作についての記述である.まったく同じではないが,WindowsやMac OSでも同様なことはできるはずなので,確認してみてほしい.
●3.2.1節の例に従い,オートコレクト機能によってスペルミスが自動修正されたり, 単語の先頭文字が自動的に大文字になる場合と,そうはならない場合を実際に試してみなさい.
●3.2.2節の,URLへのハイパーリンク自動付与機能を確認するため,ワープロ上で
を入力してみなさい.ハイパーリングが自動付与されたら,「ハイパーリンクを開く」を実行し, ウェブブラウザにリンク先のページが表示されることを確認しなさい.もしこの機能がONになっていなければ,設定で有効にしなさい.
ここまでで,Writerでの基本的な入力操作ができるようになったと思う.
◎使いやすい設定◎
ここで,Writerをもう少し使いやすくするような設定を考えよう.
テキスト3.2.3節を読み,以下の指示に従って設定を変更しなさい.
●アルファベットの綴りを勝手に変更( オートコレクト )しないようにする
●メールアドレスやURLにハイパーリンクを自動設定しないようにする
●]Writerのルーラー(紙面の上と横の定規)の単位を文字単位にする
上記の設定を終えたら,アルファベットの綴りが勝手に( 自動的に )変更されないか, またURLへ自動的にハイパーリンクが付与されないか確認しなさい.
※注意※
これらの設定は本実習では固定しておく. それ以外の利用ではもちろん,必要に応じて変更してよい. いまやっている作業の種類により,よく使う機能は変わってくる. その時々で使いやすいようにしていくのが,カスタマイズのコツといえる.
※バージョンによってメニューの位置が変わることがある.テキスト通りにならなければ,頭を柔軟にもって機能を探してみよう.
◎豆知識:フォントとは◎
ワープロでは文字の大きさや種類を自由に変更することができる.まさにワードプロセッサの主要な機能だ.この「フォント」「書体」についてノートを作成したので,参照されたい.
◆3.より高度な編集・他( オプション )
本節の内容はオプションし,実習では詳細な説明は省く.しかし,時間がある限り,テキストの残り部分をざっと読んでおくことをお薦めする.
メモ帳 (Notepad) などのテキストエディタは文書入力と編集が機能の中心である.これに比べてワープロは,入力された文書に様々な書式を与えたり,表や画像,数式の挿入等,修飾的な機能を持っている.
すべての機能を試すには時間が足りないので,ここではワープロ特有の機能を簡単に紹介するに留める.
気になる機能は確認しておこう.
※節番号はすべてPDF教材「文書作成ソフトの基礎」のもの
◎文書の書式設定◎ 4.1節~4.7節
「4.2 プルダウンメニューを備えた「書式設定」の項目」, 「4.3 アイコンを用いた「書式設定」の項目」
「4.4 段落書式:段落のインデント設定」,「4.5 箇条書き」
「4.6 行間」,「4.7 書式の解除」
◎表の挿入と操作◎ 5.1節~5.7節
「5.1 行数と列数をマウスで指定して表を作る」, 「5.2 セルの縦幅や横幅を操作する」
「5.3 セルの分割と統合」,「5.4 セル内の文字列の表示位置を操作する」
「5.5 セル内の文字列に関する書式」,「5.6 セルの背景色」
「5.7 表の線種」
◎画像の挿入と操作◎ 6節
「6.1 画像挿入」
※もし画像ファイルの挿入をテストするのなら,以下のものを保存して利用してよい.
https://gyazo.com/a9699f16cf35e87bd7fe8d560f9a6253
↑↑クリックして拡大 > 右クリック > 「名前をつけて画像を保存」
◎数式の挿入と操作◎ 7.1~7.2節
「7.1 数式バー」,「7.2 数式の挿入と編集」
「7.3 数式表現挿入モードへのショートカット設定」
※ここまで網羅すれば,普段使う用途には十分だろう.
◎その他のワープロソフト◎
★MS Officeでの注意
もうひとつのメジャーなワープロ,Microsoft Office( 特にWord )は, 初期状態のままでは使いにくい( 「おせっかい」な )ことが指摘されている. オートコレクトやオートフォーマットなどだが, Wordを使用する場合にはこれらの初期設定を変更しておくとよいだろう.
参考:(Wordのバージョンによってやりたが違うかもしれない.各自確認すること)
★その他のワープロ
ワープロはオフィス系ソフトの中でも長い歴史を持ち,数多くのメーカーが製品をリリースしている.
LibreOffice Writer以外のワープロについては,以下を一読されたい.
◆4.生成AIの基礎知識
◎はじめに◎
この数年で「生成AI( Generative AI )」と呼ばれる対話型AIが非常に注目されている.この生成AIブーム(?)に火をつけたのはChatGPTである.2022年11月に公開されてから急激に利用が広がり,利用ユーザは1週間で100万人,2ヶ月で1億人を超えた.※ただしこの数値はChatGPT開発元のOpenAIの公式発表ではない
それ以来,生成AIは情報テクノロジー分野の話題の中心となり,GAFAやMATANA,AI6( どちらも巨大先進IT企業の略称 ← 各自検索 )を始め,世界各国で激しい開発競争やが繰り広げられている.活用事例も企業・行政・教育・研究各分野で爆発的に増加している.
今後,生成系AIは間違いなく社会に深く浸透し,研究・開発・生産や商業だけでなく行政や一般生活にも驚くような新しい局面を作り出していくだろう.当然,私達の生活や仕事も質・量共に相当変化すると予測されている.
しかし一方で課題や問題も噴出している.すでに有名人のフェイクニュース・フェイク画像を始め,小学生が作文に利用した,就活のエントリーシートをAIで作る,大学のレポートや数学の回答が本人がやったのか判断できない,論文誌で生成AI禁止……等々,日々話題が絶えない.用途が広がれば広がるほど,いたずらはもちろん,深刻な犯罪行為に利用されるおそれも十分にある.
また現行の生成系AIには注意するべき欠点があり,生成系AIとの付き合い方には注意が必要だ.生成AIについては学ぶべきことが多く,しかもそれは常にアップデートしていく必要がある.
本実習で紹介できることは限られているが,次の3つの視点で紹介していきたい.
1. 生成AIとはなにか,どういう機能・能力があるのか
2. 生成AIを具体的に使うにはどうすればいいか
3. 生成AIの未来への課題・問題はなにか
これらの項目を,旅をするように眺め,試し,学んでいきたい.
◎生成AI基礎知識の旅◎
まずは,生成AIをめぐる基礎知識を身に着けよう.以下の記事を読み,各自ノート📝を作成しなさい.
また,関連リンク集として,以下の記事も参照されたい.
📝生成AIの基礎知識をメモしておくこと.
◆5.タイピング(4)
タイピング練習はまだまだ続く.
この期に及んで 手元を見てしまう人はいないと思うが,もしまだ手元をチラチラ見てしまういれば,必ずハンカチをかけること.
★★実習★★ タイピング(4)
※漢字かな交じり文は実際に文章を入力するほとんどの場面で使われる.日本語の場合は漢字変換と選択があるので,英数字で早くても変換効率が悪ければ,極端に入力効率が落ちる.英数字の半分以下になると考えてよいだろう.
★おすすめ教材:
※文章が医療系に偏っているが,練習にはなる.
目標:30文字/分~50文字/分
本節は実習の本題ではないので必修とはしない.計算機から少し脱線するが,これからの皆さんの学びにとって大切なことを挙げておくので,ぜひ一読されたい.
日本人は他人と一緒に学び合うことが苦手だと言われている.言い換えると,
a. プライベートスペースを守りすぎている
b. 価値観が不明な人と意見・価値観を交換・共有できない
これらは,国際社会やビジネスシーンにおいて非常に不利なことは明白である.
また,日本の社会では同調圧力が強い.「みんなが『いい』ならいい」「人の話は( 理解できなくても )頷いておく」文化が根強い.「質問はありませんか」と言われたときに,挙手しない.「討論して下さい」と言われても,リーダーが不在だと沈黙する.自分独自の意見や観点を人に提示することをためらう.
――これらは日本という狭い社会の処世術かもしれないが,グローバル社会ではまったく役に立たない.
大学では多様な「学ぶ」スタイルを構築してほしい.すなわち,一人でじっくり学ぶ,先生の講義を聞いてノートを取る,通常の学習も大切にしつつ,同僚,先輩,後輩,先生を含めて,価値観や意見の異なる他人と意見を交わしながら,相互に学び合うスキルも高めてほしい.
上記ノートにはこのような内容をまとめた.
※最後に※
以上.
2024/5/1
原題:"The Current War":エジソンとウェスティングハウスの「電流戦争」